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料金備考

こちらは講座ではなく【座談会の記事】です。楽しい雰囲気の元、講師たちが赤裸々にWSET®とエクセレンス呼称について語っております。ぜひ以下ご覧ください。

講座内容

レコール・デュ・ヴァン講師が赤裸々に語る

WSET®受験とエクセレンス呼称

 

20224月、ついにレコール・デュ・ヴァンでも国際的なワインの資格WSET®の対策講座がスタート! でもそもそも“WSET”って何? 国際資格ってなんだか難しそう…という印象の人も多いのではないでしょうか? そして難関資格と言えばもう1つ。日本ソムリエ協会のソムリエ・ワインエキスパートの上級資格の“エクセレンス”呼称。その難易度はコンクール並みという噂も…そこでそんなワインの2つの資格について、それぞれの資格を持つレコール・デュ・ヴァン講師で座談会を開催。「意外とポイントが絞りやすい」という意見や、「最後はやっぱり●●が大切だよね」という全員一致の結論も。そんな座談会の様子をどうぞご覧ください。


※WSET®ワインレベル1資格、WSET®ワインレベル2資格、WSET®ワインレベル3資格は、以下WSET® Level1、WSET® Level2、WSET® Level3と略


(参加講師)

■元場章人

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ・エクセレンス

2007年、29歳のときにワインアドバイザー全国選手権大会優勝。2020年よりレコール・デュ・ヴァン講師。講師歴約17年、エクセレンス受験対策講座を担当し、多数の合格者を輩出。


 

■岩崎麗

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ・エクセレンス

全国に約100店舗を展開する株式会社バルニバービで飲料部門を統括。現役ソムリエとして活躍中。ソムリエ・ワインエキスパート受験対策講座、ソムリエのための実戦講座などを担当中。 

 


■松島千冬

日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート・エクセレンス

WSET®  Level 3 Award in Wines and Spirits

出版社勤務の雑誌編集者。日本各地のワイナリーやチーズ工房への取材を日々行う。その経験を生かし、日本ワイン講座やソムリエ・ワインエキスパート受験対策講座、WSET® Level 1の講座を担当。

 


■丸尾眞

WSET® Level 4 Diploma

日本ソムリエ協会認定 シニアワインエキスパート

海外での生活が長く、世界各国のワインの資格を保持するスペシャリスト。5月からスタートするWSET® Level 2,3の講座を担う。これまで、ドイツ及びオーストリアワインに関し、多くのセミナーを開催している。


 

■辻本愛子

WSET® Level4 Diploma

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

ワイン輸入販売会社勤務。2016年ワインエキスパート、2017WSET® Level32018年ソムリエ資格を取得。出産・子育てをまたいで2021年にWSET® Level4 Diplomaに合格。レコール・デュ・ヴァンにてWSET®Level 3を受け持つ。

 




WESTとエクセレンス、受験する理想のタイミング

 

元場 レコール・デュ・ヴァン初の講師座談会という試みですが、今回はエクセレンス呼称をもつ、私と岩崎先生、松島先生(WSETも保持)、そしてWSET®の資格を持つ丸尾先生、辻本先生にお集まりいただき、赤裸々にお話できたらと思っています。辻本先生は今回のWSET®講座開講にあたり、レコール・デュ・ヴァン講師として加わっていただきましたが、そもそもご自身はなぜ資格を取ろうと思ったのですか?


辻本 仕事でワインを扱っているので、ステップアップのために受験しました。まず2016年にワインエキスパートを取得したのですが、ワインエキスパート・エクセレンスを受験するには5年間必要。それまでの間に何か勉強しようと思ってWSETの勉強を始めました。 翌年2017年にWSET® Level32018年にはソムリエ資格を取得。2021年にWSET® Level4 Diplomaに合格と交互に受けたような形です。松島先生はエクセレンスとWSET®どちらも持っていますが、どのような流れだったのですか?

 

松島 私は2017年に今のワインエキスパート・エクセレンスに合格して、せっかく勉強した知識が抜けないうちにすぐにWSET® Level3を受験しました。私はエクセレンスの後にWSET®に進みましたが、辻本先生がおっしゃるように、エクセレンスは一般呼称(ソムリエ・ワインエキスパート)を取得してからソムリエ・エクセレンスは3年、ワインエキスパート・エクセレンスは5年経たないと受験ができませんよね。なので、一般呼称を取った後、エクセレンスが受験できる年がくるまでの期間にWSET®の資格を取るというのがとてもおすすめです。

 

岩崎 そのパターンいいですよね。私は講師としてソムリエ・ワインエキスパート受験のクラスを5年間担当してきましたが、やっぱり受験が終わると目標を失ってしまうという声もよく聞くんです。そういう方が勉強をやめてしまうのではなくて、WSETを受けることをモチベーションにワインの勉強を続けられるといいなって思います。

 


日本ソムリエ協会の資格とWSET®って何が違うの?


元場 よく日本のソムリエ協会の資格とWSET®って全然違うんですよね?と質問されることがあるのですが、どう思います?


丸尾 それぞれの資格が誕生した経緯を考えるとわかりやすいと思いますよ。


元場 確かにそうですね。ソムリエ協会の資格はレストランやショップでワインを紹介したり、サービスすることを目的に作られた資格。だから、エクセレンスのテイスティングを例に挙げると、『どのようにおすすめするか述べてください』という出題があったりします。つまり、分析したワインを、いかにわかりやすく、美味しそうに伝えるかということが求められていますよね。WSET®はどうですか?

 

辻本 WSET®はインポーター寄りの資格だと思います。WSET®ってロンドンに本部がある世界最大のワイン教育機関なのですが、創設したのはイギリスのワイン商組合。なので、輸入の際の品質評価という観点が根底にあるんです。

 

丸尾 WSET®では、「Style」「Quality」「Price」の3つを分析して、「Quality」と「Price」が一致しているかどうかを判断できることが求められています。そのためには産地の知識だけでなく、科学的知識などがないと判断ができない。そういう勉強をしていくのがWSET®です。品質が価格に見合っているかという部分がとても重要になりますね。

 

松島 でもそれって、インポーターだけでなく、ソムリエやワイン愛好家も身に付けられたら絶対に役に立つ能力ですよね。ワインを見極める能力。

 

岩崎 まさにそうですね。ソムリエと言うと、どうやってワインをおすすめするかという「対 お客様」の部分を語られることが多くて、そこはソムリエ協会の資格で力を付けられると思います。でもソムリエの仕事ってそれだけでなく、ワインを仕入れるという側面もあって、そこできちんとワインを評価して仕入れをして利益を生める能力を身に付ければ、会社での価値も上がる。今後のソムリエのあり方として、どちらも知識も兼ね備えていることって重要だなと今日聞いて思いました。

 

辻本 あとWSET®についてたまに聞かれるのが、語学について。国際的な資格と言うと英語でしか受験できないと思われるのですがそんなことはありません。以前は英語でしか受験ができなかったのですが、現在は世界70カ国15の言語で提供されていて、Level13は日本語で受験ができるようになりました。

 

元場 逆にエクセレンスは2018年からはすべて記述式の試験になり、原語での回答が求められたり、2021年からは英文問題もかなり増えています。

 

 

気になるエクセレンスの難易度・・・

意外と思っているより難しくない!?

 

辻本 実は私、来年ソムリエ・エクセレンスを受けようと思っているんですけど、やっぱりエクセレンスって難しいですよね・・?

 

元場 もちろん難しいです(笑)。ただ、やたらと難しくて対策も何もできないわけではないです。実はエクセレンスって対策はしやすいんです。チラっとお話しますと、エクセレンスって一般呼称で出るような難易度のところはほとんど出題されないんですよ。上位資格ですから。だから逆に、そうでないところを覚えていけばかなりポイントは絞れます。

 

岩崎 元場先生のおっしゃることすごくよくわかります。このワイン産地はすごく有名だから単純に産地名を聞くだけの出題は無いな、もっと突っ込んだ箇所を聞いてくるだろうな…、例えばサブリージョンとか、、となりますよね。

 

松島 あとソムリエ協会が開催するフォローアップセミナーも(昨年は6月に開催)重要ですよね。

 

元場 とても大切。過去のフォローアップセミナーで、ここから約3割を出題すると発表されました。このセミナーの内容から3割も出してくれるわけですから、実はめちゃくちゃ勉強はしやすいんですよ。もちろん原語で書けるようにしていかなければいけないので難易度は高いですが、ポイントが絞りやすいという点は勉強していく上で非常にやりやすい。

 

岩崎 あと最新情報もよく出ますよね。今年、教本に新しく加わった部分。でもやっぱりそういう情報って、スクールに通った方が効率的に得られるなって思いました。独学だとそもそもどこに力を入れたらいいかの対策が立てられないから。

 

松島 しかも元場先生って日本のワインスクールの中で1番長くエクセレンス講座を教えている先生ですよね? スクール講師の中にも元場先生の教え子だったって人多いですし。エクセレンス試験の傾向と対策を知り尽くした元場先生に習えるというのは心強いなと思います。

 

辻本 それは本当に心強いですね。とにかく難しいという印象でしたが、今の話を聞いて頑張れるような気がしてきました。

 

 

WSET®ってどのレベルから受けたらいいか悩みません?

 

岩崎 私は逆にWSET®をまだ受けたことがないので、ちょっと受けてみようかなと気になっているのですが、どこから受けたらいいですか? Level 3でも平気ですか? それともLevel 2 から取った方がよいでしょうか?

 

丸尾 WSET®って、Level 14(レコール・デュ・ヴァンではLevel 13を開講)まであって、Level 2が日本のソムリエ資格と同格くらいとか言われていますけど、個人的にもLevel 2面白いと思いますよ。

 

松島 世界の受験生のデータで見るとLevel 2からスタートする人が1番多く、それに次いでLevel 1からスタートする人が多いという感じです。

 

辻本 あとWSET®って積み上がりのように見えて、実はそんなことはないんです。Level 1Level 2Level 3、それぞれテーマが違うから、最初から受けるのもいいですよね。

 

丸尾 僕もLevel 4 Diploma受験中に、改めて数回Level 3を受講し直したりしましたが、どれも非常に役に立つんですよ。難易度としては確かに数字が大きい方が難しいのですが、内容が全然違うのが面白いところです。意外と知られていないよね。あと、成績優秀者には奨学金も出ますから、岩崎先生狙ってみたらどうでしょう?

 

岩崎 ありがとうございます。こうやって私たち講師もブラッシュアップしていけますし、上位資格って考え方とかワインを見る切り口をどんどん広げてくれるなと思いました。

 

 

上位資格を取得することでさらに広がるワインの世界

 

松島 ワインエキスパート・エクセレンスとWSET®を取った際に、一般呼称を取ったときとは違う自信を得られたのを今でも覚えています。エクセレンスやWSET®は論述もあるので、自分の言葉で説明できるまで徹底的に理解する必要があります。大変ではありますが、自信を持って他者に伝えることができるようになりました。あとは、一緒に受験勉強をした仲間ができたことも難関資格にチャレンジしてよかったことの1つ。エクセレンス合格から5年経った今でも同期と定期的に集まっていますし、そのうち半分近くがワインスクールで講師をしています。みんなで刺激を受け合いながら切磋琢磨して、そんなワインに長けた友人に恵まれたのも上位資格に挑戦した経験の賜物です。

 

岩崎 私はエクセレンスを取って、周りからの見られ方が変わりましたね。箔がつくって言ったら大げさですけど、沢山いるソムリエの中での価値をさらに高めるということができたかなと思います。業界の話をすると、レストランの現場のソムリエって年齢が上がっていくと女性のソムリエって少なくなっていくんです。そんなときに、上位資格を取って専門性を高めていくと、現場の仕事以外にも道ができる。そんな色々な働き方ができるというのを証明したいという想いがあって。私自身もこうやって講師をいていますし、今年はソムリエ協会から例会講師の依頼をいただいたりとか、現場だけでない道につながるのが上位資格だと思います。

 

丸尾 僕はLevel4 Diplomaを取得した後、オーストリアにワイン旅行へ行ったのですが、そのとき誰の紹介もなく、有名ワイナリーのすべての当主に全員会うことができました。やっぱり、造り手もワインのことをわかっている人に話したいとか、わかっている人なら一歩踏み込んだレベルの高いことを伝えたいと思っているので、こちら側がWSET®とか上位資格を持っているというはすごく大きいと思います。なので、職業でワインを扱う人だけでなく、愛好家の人も上位資格を勉強する意味というは大きいと思います。

 

元場 待遇が変わりますよね。ワイナリーの方もしっかりとわかっている人がくるぞという対応をしてくれるので、より深い情報を教えてもらえることも多くなります。特にWSET®は世界70か国で開催されている国際資格なので、海外での知名度は圧倒的に高いですし、これからますます日本でも広まっていくと思いますので、今のうちに受けておくのが良さそうですね。

 


そして最終的に気が付いたソムリエ・ワインエキスパート資格の重要さ

 

丸尾 あと今日色々話してみて思ったのは、どのレベルの勉強にも日本ソムリエ協会の一般呼称の知識が結構役に立つんだなということ。

 

元場 やっぱり一般呼称の知識というのは何をするにもベースになりますよね。エクセレンスは範囲が絞りやすいとは言え、それは一般呼称の知識がある前提の話ですし。

 

辻本 私も一般呼称を取ったあとにWSET®へ進んだ際、一般呼称で得た幅広い知識がとても役に立ちました。

 

元場 「一般呼称の勉強は究極の基本」だとよく話します。何をするにしても一般呼称のソムリエ、ワインエキスパートの資格って本当に大切。

 

松島 WSETとエクセレンスの話をしていたはずが、全員一致で一般呼称の【ソムリエ・ワインエキスパート資格が重要】ってなりましたね。

 

元場 結論としては、ワインの勉強をするならば、どんな職業でも趣味でもまずは、ソムリエ・ワインエキスパート資格があるとよい。その上で、WSET®とエクセレンス、どっちの方向を伸ばしていくかというイメージですね。こんな感じでしょうか。結構重なっている部分が多いから得た知識はどちらも役立つ。そして重なっていない部分がそれぞれの資格の個性としてとても面白い。


 

岩崎 なので、冒頭の話に戻りますが、ソムリエ・ワインエキスパートの資格を取った方が、エクセレンス呼称を受けられる年がくるまでの間にWSET®を勉強して、その知識を生かして、最後エクセレンスを受けるというのが、1番効率的かもしれません。

 

元場 いよいよWSET®もエクセレンス対策講座も4月末からスタートしますので、ソムリエ・ワインエキスパート資格をお持ちの方はぜひ今年チャレンジしてもらいたいですね。


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