2025.09.12 ワイン入門

【ワイン入門】ロゼワインを楽しもう!

「ロゼワイン」と聞いて、
どんなイメージを思い浮かべますか?

「お花見の時に楽しむワイン」…など思って
いらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

実は、世界では赤や白と同じくらい愛されている
ロゼワイン。

また、ロゼワインは和食から洋食まで
幅広い料理に合わせやすく、
ランチにもぴったりの万能選手です。
今回は、そんなロゼワインの奥深い世界を
お伝えいたします。

【目次】
●ロゼワインとは
 ロゼワインって、どのように造られているの?

●醸造方法は4つ!
 1.セニエ法
 2.直接圧搾法
 3.短い醸し
 4.混醸法
 ※その他の方法

●ロゼワインを楽しみたい!
「ロゼワインに合う料理」は?

●おすすめのロゼワインが知りたい!
【おすすめのロゼワイン】
 •フランス・ロワール渓谷地方のロゼワイン
 •フランス・ローヌ渓谷地方のロゼワイン
 •フランス・ブルゴーニュ地方のロゼワイン
 •フランス・プロヴァンス地方のロゼワイン
 •フランス・シャンパーニュ地方
(Champagne)

 •その他の国のロゼワイン

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ロゼワインとは

~ロゼワインは、バラ色に輝く魅惑的なワイン~
ロゼワインの「ロゼ」は、
フランス語で「バラ色」や
「ピンク色」という意味。まさにその名の通り、
ロゼワインは華やかなピンク色。
この美しい色合いを眺めるのも
楽しみ方の一つですよね。

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 ロゼワインは、
赤ワインと白ワインの”いいとこ取り”!
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ロゼワインは
赤ワインを造る黒ブドウを使いながらも、
白ワインのように果皮の漬け込み時間を
短くすることで、
その両方の魅力を引き出しています。

✨白ワインのような爽やかさやフルーティーさ。
そして、ほどよいボディや軽めの渋み。

この絶妙なバランスこそが、ロゼワインの最大の魅力と言えます。
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ロゼワインって、どのように造られているの?

●4つの醸造法

ロゼワインの主な造り方は4つ!

1. セニエ法
「血抜き」を意味するセニエ法は、
ユニークな醸造方法です。
原料はブドウの果皮の色が濃い黒ブドウ
(赤ワインを造る時に使用するブドウ)。

赤ワインを造るための発酵の開始前または
醸しの初期に、
発酵タンクからほんの一部だけ
果汁を抜き取り、
この抜き取った果汁を使って造られるワイン。
一方、残りの果汁はさらに凝縮され、
より力強い赤ワインになります。

一つのワインから、二つの異なるワインを造る
効率的で巧妙な製法です。

2. 直接圧搾法
直接圧搾法は、
黒ブドウで白ワインを造るような方法。
この方法は、黒ブドウを直接プレスして、
果皮から少しだけ色素がにじみ出た果汁を
発酵させます。
こうして造られたロゼワインは、
淡いピンク色でフレッシュな果実味と
軽やかな味わいが楽しめます。

3.短い醸し(ショート・マセレーション)
赤ワインを造る過程の中で、
発酵の初期段階で発酵途中の液体を
抜き取りプレスし、残りの発酵を
おこなったもの。

4.混醸法
ドイツのロートリングというロゼワインを
造る時の方法で、黒ブドウと白ブドウを混ぜて
一緒に発酵させて造ります。

※その他の方法:ブレンド法
こちらは赤ワインと白ワインを混ぜて造る
方法です。この醸造方法は原則としてEUでは
禁止されていますが、
フランスのシャンパーニュ地方では
例外的に認められています。

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ロゼワインを楽しみたい!「ロゼワインに合う料理」は?

ロゼワインの特徴は、多彩な味わいから
幅広く合わせられること!
ペアリングを考える時には、
「料理の色とワインの色を合わせる」方法で
考えると合うお料理がわかりやすいと思います。

【ロゼワインに合う食材】
•魚介類:
白身魚からサーモンのようなオレンジ色の
お魚のお料理
また、エビやカニなどのマリネなどにも
良く合います
•肉料理:
鶏肉のグリルや茹でた豚肉、
ハムを使ったお料理など
•野菜料理: サラダやグリルしたお野菜
•チーズ料理
カプレーゼなどフレッシュタイプのチーズや
白カビ、セミハード、
ハードタイプのチーズなど

【お料理のジャンル】
和食、フレンチ、中華料理、エスニック料理、
スパイスを使ったアジア料理など、
幅広く楽しむことができます
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おすすめの
ロゼワインが知りたい!

【おすすめのロゼワイン】
ロゼワインは世界各地で造られていますが、
有名なワインをいくつか紹介します。

●フランス
プロヴァンス地方(Provence)のロゼ

フランスのロゼワインは
世界最大のロゼワインの生産地。
「Provence Rosé」は価格もそれほど高くなく、
気軽にロゼワインを楽しむことができるので
おススメ!
淡いピンク色で、色も鮮やか。
フルーティーな果実味と軽やかな味わいを
楽しめる辛口のロゼワインです。

●フランス
ローヌ渓谷地方のタヴェル(Tavel)

こちらも、フランスのロゼワイン。
ローヌ渓谷地方の「Tavel」は、
ロゼワインのみを生産しています。
ブドウ品種はグルナッシュ種などが
中心に造られていて、
プロヴァンス地方のロゼに比べると
やや濃い色調でしっかりとした味わいが特徴。
お肉料理や中華料理などと合わせても、
とても美味しくペアリングを
楽しむことができます。

●フランス
ロワール渓谷地方のロゼワイン

フランス・ロワール渓谷地方のロゼワインは、
「ロゼ・ダンジュー」や
「カベルネ・ダンジュ―」が有名。
ブドウ品種は、
カベルネ種やグロロー種から造られる
アルコール度数も低めで、
やや甘口でフルーティーなロゼワイン!
やや甘口なので、
良く冷やして飲むと良いと思います。

●フランス
シャンパーニュ地方(Champagne)

スパークリングワインの代表選手
「Champagne」!
シャンパーニュのロゼワインを造る時、
ブレンド法も認められています。
(他の方法で造る場合もあります)。
シャルドネ、ピノ・ノワールや
ピノ・ムニエから造られ、鮮やかなロゼ色、
泡立ちはきめ細やかで持続性もあり、
香りは複雑で芳醇な味わい。
食卓やレストランでのお食事を
華やかに演出してくれるワインです。

●その他
その他の産地のロゼワインとしては、
フランスでいうとブルゴーニュ地方では
主にはピノ・ノワール種から造られる
繊細でエレガントなロゼワインがあったり、
イタリアではロザート(Rosato)
スペインでは ロサード(Rosado)
呼ばれます。
また、ニューワールドでも沢山のロゼワインが
造られていますね。

ロゼワインを気軽に楽しんでみましょう!

Author

塩入早苗

Shioiri Sanae

  • 日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ
  • 日本ソムリエ協会認定SAKE DIPLOMA
  • WSET® Level 3 Advanced Certificate
  • チーズプロフェッショナル協会認定 チーズプロフェッショナル
  • テキーラ・マエストロ
  • SSI認定 日本酒唎酒師、および日本酒品質鑑定士
  • 日本教育推進財団認定 コミュニケーション能力1級
  • レコール・デュ・ヴァン
  • ソムリエ受験
  • ソムリエ講座
  • ソムリエ合格率
  • ワイン講師
  • 日本ワイン
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